投稿者「kudou」のアーカイブ

Jewel box

夜の帳が完全に落ち、街の灯がキラキラと輝き始める頃。  とある通りの一画で二つの影が移動を続けていた。前方は逃げる者、後方はそれを追う者だ。  IO2エージェントが一人の異能力犯罪者を追い詰めているところであった。 「… … 続きを読む

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unexpected

「にゃっ……!?」  フェイトは困惑していた。  普通に声を出したつもりが今のような響きになってしまい、彼は慌てて両手で口を塞ぐ。  ぐんと高くなった周囲の建物。高層ビル。  いつも見上げていた位置よりも確実に高くなって … 続きを読む

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夢見るチンチラ、英国へ

「そうか……君は、人間になりたいのか」  ぼくの頭を指先で撫でながら、その人は言った。 「なる手段が仮にあるにしても……やめておいた方がいい。人間は、君たちと比べて自由じゃあない。それゆえに汚れてゆく。人間はね、汚らしい … 続きを読む

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再会・紅茶の国で

戦場で飲んだコーヒーの味が、忘れられなかった。  いつか喫茶店を開きたい、と思った最初のきっかけが、それである。  同じ部隊に配属されたアメリカ人の傭兵が、野営地でコーヒーを振る舞ってくれたのだ。  お前ら紳士気取りのヨ … 続きを読む

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蝶とスズメバチ

それほど繁盛している喫茶店ではない。空いている席は、いくらでもある。  なのに、その客は、断りもなくダグの向かい側に腰を下ろした。  タブレット端末を撫でていた指を止め、ダグラス・タッカーは顔を上げた。  テーブルの向こ … 続きを読む

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復讐の果てに

 欧米人こそが、諸悪の根源である。  『虚無の境界』の者たちは、そんな言い方をしていた。  世界各国で多くの人々が差別と貧困に苦しんでいるのは、かつてヨーロッパの白色人種が地球規模で行った侵略と植民地化が、そもそもの原因 … 続きを読む

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傭兵と御曹司

日光に弱い。十字架に弱い。ニンニクに弱い。  吸血鬼とは本当に、弱点だらけの怪物である。世の人々が必死になって、様々な弱点を後付けで想定したのだ。  吸血鬼という種族が、それだけ人々に恐れられていた、という事である。   … 続きを読む

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英国紳士の戦い

害虫は、どの国にもいる。それは紛れもない事実である。 「一般に害虫とされている生き物たちの中にはね、扱い方次第では人間の役に立つものも多いのですよ……まあ扱うだの役立てるだのと傲慢な言い方になってしまうのは仕方ありません … 続きを読む

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聖夜の来訪者

 クリスマスである。  ハロウィンほどではないが、人外のものが人間の世界へと紛れ込みやすい時期である。  にしても珍妙過ぎるものを、アデドラ・ドールは発見してしまった。  イブに浮かれる、ニューヨークの街並。  その一角 … 続きを読む

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黄金の夢

カリフォルニア・ゴールドラッシュ。  後世そう呼ばれる事となる、狂乱の時代。  アメリカ全土から大勢の人々が、金鉱を求めて、この地に集まって来た。  そんな流れ者の探鉱者たちの中に、アデドラ・ドールの両親もいた。  父は … 続きを読む

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