小湊拓也WR(フェイト編)」カテゴリーアーカイブ

魔王フェイト

世の人々は、真実など求めていないのではないか。 馬場隆之介(8775)は時折、そう思う。 マスコミに対し、人々が求めているのは、真実ではなく娯楽。 たとえ真実からは程遠いものであっても、大衆を狂喜乱舞あるいは激怒、すなわ … 続きを読む

カテゴリー: 02フェイト, その他(小湊WR), 馬場隆乃介 |

阿修羅の誕生

「はい、そこまで」 軽やかに手を叩きながら、その女教師は言った。 穂積忍(8730)は、我に返った。 少年たちが、血まみれで泣きじゃくっている。 同じクラスの男子生徒が、3人。日頃、何かと忍に因縁をつけてくる連中だ。因縁 … 続きを読む

カテゴリー: 小湊拓也WR(フェイト編), 穂積・忍 |

銃と剣と盾

虚無の境界が、また何やら企んでいるらしい。 あの連中のやる事は、ただ1つ。とにかく人を殺す、それだけだ。 連中いわく、人は死ねば霊的に進化する、ものであるらしい。 奴らのしでかす大量殺人は、だから救済なのだ。進化の遅れた … 続きを読む

カテゴリー: 02フェイト, 小湊拓也WR(フェイト編) |

教官フェイトの日々

「うおおおおおおおおお!」 威勢良く吼えながら、その若者は拳銃をぶっ放し続けた。嵐のようなフルオート射撃。 建物の陰に潜んでいたテロリストが、頭蓋を撃ち砕かれて死んだ。 人質に取られていた子供たちが、銃撃に薙ぎ払われ砕け … 続きを読む

カテゴリー: 02フェイト, 小湊拓也WR(フェイト編) |

爆炎の葬列

製薬会社とは妙に縁がある、とフェイトは思う。 かつて自分が関わった、とある製薬会社は、人目に触れぬところで『虚無の境界』と繋がっていたものだ。 ここは違う。その会社とも、虚無の境界とも、無関係だ。 そう聞かされている。 … 続きを読む

カテゴリー: 02フェイト, その他(小湊WR), 小湊拓也WR(フェイト編) |

虜囚フェイト

銃把から、空の弾倉が排出される。 コンクリート柱の陰に身を潜めながら、フェイトは予備の弾倉を懐から取り出し、拳銃に装填しようとした。 装填しようとして、手が滑った。弾倉が床に落下し、音を響かせる。 「そこか……IO2の犬 … 続きを読む

カテゴリー: 02フェイト, アデドラ・ドール, 小湊拓也WR(フェイト編) |

蠱毒の船

親父は船乗りだった、らしい。俺は顔を知らない。 船乗りなら、いろんな国の港町で、女とよろしくやっていたのだろう。俺のおふくろも、そんな女の1人に過ぎないのだろう。世界中に、俺の兄弟がいるに違いない。 というのはまあ、俺の … 続きを読む

カテゴリー: 小湊拓也WR(フェイト編) |

探偵、捨て子を拾う

人を外見で判断してはいけない、とは言われる。 だが探偵は、人を外見で判断するのが仕事のようなものだ。 今回の依頼人は一見、まっとうな勤め人のようだった。堅い会社の営業サラリーマンで、きっちりとスーツを着こなしている。 妻 … 続きを読む

カテゴリー: 01工藤勇太, 小湊拓也WR(勇太編), 工藤弦也 |

Fate & destiny

阿修羅、と呼ばれている。複数の顔を持つ悪魔、という意味合いであるらしい。 確かに、変装はそこそこ得意だ。戦闘行為も、まあ得意な方ではある。 潜入・偵察任務を、そのまま破壊工作・殲滅任務へと移行させるのは、得意中の得意と言 … 続きを読む

カテゴリー: 01工藤勇太, 02フェイト, その他(コラボ・小湊WR), 小湊拓也WR(フェイト編), 穂積・忍 |

エメラルドとアメジスト

「文明と呼ばれるものが発生する遥か以前から人類は、洞窟の岩肌に獣の姿や自然の有様を描いてきました。何故か? 描かずには、いられなかった。芸術に理由を付けるとしたら、今も昔もそれ以外には有り得ません」 とある洋館で開かれて … 続きを読む

カテゴリー: 02フェイト, その他(コラボ・小湊WR), 小湊拓也WR(フェイト編) |