season8(小湊WR)」カテゴリーアーカイブ

製薬会社~新興組織ドゥームズ・カルトとの闘い。

怪物への道

藤原秀郷の伝説に登場する大百足もかくやと思わせる、巨大な怪物である。 山を七巻き半、は大袈裟にしても列車数輛に匹敵しうる巨体が、今はぐったりと野晒しになっていた。 研究施設の近く、山中のいくらか開けた場所である。 完全に … 続きを読む

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タッカー家の天使

ドゥームズ・カルトの本部施設は廃墟と化し、月明かりを浴びている。 結果として本拠地の破壊には成功し、組織の主だった者たちも、あらかたは死んでくれた。 生き残っているのは自称・大幹部が1名と、末端の戦闘員が1名、死にかけた … 続きを読む

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狂者の遺産

「悪いねえ。嫁入り前の女の子に、こんな格好させちゃって」 『気にしないわ。お医者さんに身体を見せるようなもの』 培養液槽の中で、少女がスピーカー越しに応える。 『……あたしに力をくれたのは、伊武木先生だものね』 「医者と … 続きを読む

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ピノキオ、あるいはフランケンシュタイン

被害が最も甚大であった、オレゴン州のとある町。 今は、ほとんど廃墟である。住んでいる人間が全くいないわけではないから、辛うじて町とは呼べるか。 チュトサインに踏み潰され、復興がほとんど進んでいない地域の1つである。 そん … 続きを読む

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大幹部の帰還

中央に据えられているのは、培養液で満たされた大型のカプセル。 まるで透明な棺のようでもあるそれを、生命維持用の様々な機器類が取り巻いて、祭壇のような形を成している。巨大な、機械の祭壇である。 祀られているのは、棺にも似た … 続きを読む

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黒い灯火

ドゥームズ・カルト本部施設、大僧正の間。 その床に、真言の符が3枚、それぞれ1本ずつのクナイによって鋲留めされ、三角形を成している。 三角形を成しながら、電光を発している。 3点から発生した電撃の光が、バリバリと荒れ狂い … 続きを読む

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滅びの聖女

自分が何故、こんな所にいるのか。何のために、ここへ来たのか。  それをフェイトは、思い出した。思い出すと言うよりも、改めて考えてみなければならなかった。  ドゥームズ・カルトを壊滅させる。それが任務である。  だが壊滅と … 続きを読む

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Mの真意

でっぷりと肥えた身体に、大僧正のきらびやかな装束が、まあ似合ってはいる。  その着飾った肥満体に、何人もの若い女が寄り添い、艶やかに微笑んでいた。大勢の女性信徒の中から、大僧正の妾として選りすぐられた女たち。  酒杯を片 … 続きを読む

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滅びの神殿へ

お前、割とキレやすいからなあ。 知り合いに、そう言われた事がある。その通りだ、とフェイト自身、思わざるを得ない。 頭に血が昇ると、止まらなくなってしまう。幼い頃、父親の肉体を破壊した時から、自分はそうだ。 インドでは、殴 … 続きを読む

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金色の蛾と褐色の蝶々

オーリエ家の使用人たちが日頃していた事を、そのまま実行する。 そう思えば、さほど難しい事ではなかった。 「使用人どもに出来て、私に出来ないはずはないのだ……ふん。こんなもの、こんなもの」 ウィスラー・オーリエはダスターを … 続きを読む

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