02フェイト」カテゴリーアーカイブ

魔王フェイト

世の人々は、真実など求めていないのではないか。 馬場隆之介(8775)は時折、そう思う。 マスコミに対し、人々が求めているのは、真実ではなく娯楽。 たとえ真実からは程遠いものであっても、大衆を狂喜乱舞あるいは激怒、すなわ … 続きを読む

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阿修羅の誕生

「はい、そこまで」 軽やかに手を叩きながら、その女教師は言った。 穂積忍(8730)は、我に返った。 少年たちが、血まみれで泣きじゃくっている。 同じクラスの男子生徒が、3人。日頃、何かと忍に因縁をつけてくる連中だ。因縁 … 続きを読む

カテゴリー: 小湊拓也WR(フェイト編), 穂積・忍 |

何も起こらなかった夜

山間にあるペンションは、管理する者がいなくなってから結構な時間が経っているのかすっかり荒れ果ててしまっている。床は腐り壁は朽ち果て、館の中は埃にまみれていた。 観光客が訪れ賑わっていた頃の面影など、今や見る影もない。部屋 … 続きを読む

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Mind does not change

朝が来た。 普段どおりの穏やかな朝であったが、フェイトにとっては慌ただしいものとなった。 「な、なんで目覚まし鳴らなかったんだ……っ」 目が覚めてスマートフォンへと手を伸ばし、画面で時刻を確認すると、笑えない時間であった … 続きを読む

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銃と剣と盾

虚無の境界が、また何やら企んでいるらしい。 あの連中のやる事は、ただ1つ。とにかく人を殺す、それだけだ。 連中いわく、人は死ねば霊的に進化する、ものであるらしい。 奴らのしでかす大量殺人は、だから救済なのだ。進化の遅れた … 続きを読む

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教官フェイトの日々

「うおおおおおおおおお!」 威勢良く吼えながら、その若者は拳銃をぶっ放し続けた。嵐のようなフルオート射撃。 建物の陰に潜んでいたテロリストが、頭蓋を撃ち砕かれて死んだ。 人質に取られていた子供たちが、銃撃に薙ぎ払われ砕け … 続きを読む

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爆炎の葬列

製薬会社とは妙に縁がある、とフェイトは思う。 かつて自分が関わった、とある製薬会社は、人目に触れぬところで『虚無の境界』と繋がっていたものだ。 ここは違う。その会社とも、虚無の境界とも、無関係だ。 そう聞かされている。 … 続きを読む

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■ born free ~後編~ ■

  ――俺には自由などない。     夜の公園で街灯の下、そう告げる銃口に。 俺はもっとショックに狼狽えたり、諦念に後退ったり、冷ややかに現実を傍観するものだと思っていた。 だけど、現実には … 続きを読む

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Harvest of happiness

「トリック・オア・トリート!」 道を歩く子どもたちがそんな事を言いながら近所を回っている。 ハロウィンの恒例行事であった。 白い布を被りゴーストの仮装をしている子供を尻目に、クレイグは煙草を咥えて歩いている。 世間が季節 … 続きを読む

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虜囚フェイト

銃把から、空の弾倉が排出される。 コンクリート柱の陰に身を潜めながら、フェイトは予備の弾倉を懐から取り出し、拳銃に装填しようとした。 装填しようとして、手が滑った。弾倉が床に落下し、音を響かせる。 「そこか……IO2の犬 … 続きを読む

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