season1(小湊WR)」カテゴリーアーカイブ

フェイト、IO2N.Y本部にて。オムニバス。ダグラス・タッカ―と出会うまで。

爆炎の鎮魂歌

眼鏡も、一種の仮面である事に違いはない。  恐らく川で流されてしまったのだろう。眼鏡を失ったダグラス・タッカーの素顔を見て、フェイトはそんな事を思った。  この若き英国紳士が、今まで黒縁眼鏡の内側に隠していた眼差し。それ … 続きを読む

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戦う働き蟻

包囲されるまで気付かなかったのは、相手が生きた人間ではないからだ。  死んだ人間でも、敵意や憎悪を持ちながら存在し続ける事はある。それを察知するのは、不可能ではない。  だがこの者たちは、敵意や憎悪どころか、精神そのもの … 続きを読む

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蟲神の末裔

耳がおかしくなりそうな、空気の振動である。  それが、山の奥の方へと流れて行った。  蜂の大群。まるで、羽音を発する暴風の塊である。  呆然と見送りながら、フェイトは呟いた。 「虫を使う……それが、あんたの能力か」 「私 … 続きを読む

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虫愛ずる貴公子

地元の者たちなのであろう。夜目が利く。地面に転がり込んだフェイトを、銃撃が正確に追って来る。  小銃の、銃撃だった。強盗にしては装備が良い。  着弾の火花が、土や小石を弾き飛ばしながら自分に迫って来る。それを感じつつ、フ … 続きを読む

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土漠の国にて

いきなり、声をかけられた。 「そこの貴方。そう、マフィアみたいな服装が今一つ似合っていない、童顔の貴方」 「……余計なお世話だ」  サングラス越しに、フェイトは睨みつけた。  そこに立っていたのは、フェイトと年齢のさほど … 続きを読む

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共闘指令

視界の隅で、何かが動いた。  フェイトは躊躇わず、そちらに拳銃を向けて引き金を引いた。  閑静な住宅街に、銃声が轟く。  民家の塀の陰で、1人の男が倒れた。  拳銃を手にした、黒服の男。ピクリとも動かない。心臓を撃ち抜い … 続きを読む

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破滅の道、運命の道

買って来た物をテーブルに置いてから、フェイトは再び小屋を出た。  アデドラ・ドールの姿が、見当たらないからだ。気になってしまう事に、理由はない。  それほど探す事もなく、アデドラは見つかった。  小屋から少し離れた場所で … 続きを読む

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翡翠の瞳と蒼玉の瞳

いくらか霧が出て来たようである。  濃霧というほどではない。湿気を孕む白い薄闇の中に、生い茂る木々の形が朧げに見て取れる。  その霧の中に、少女は佇んでいた。  フェイトの視覚をまず強烈に刺激したのは、瞳の青さである。幻 … 続きを読む

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運命の旅路

命以外のものを全て失った少年が、ベッドに横たわっている。  フェイトが助けてやれなかった少年。  ……否。助けてやれなかった、などという消極的な言い方をするべきではない。フェイトは、そう思う。  この少年の精神を粉砕して … 続きを読む

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ナイン・フィンガー

拳1つで貧民街から這い上がり、巨万の富を築いた男である。 私生活はいささかスキャンダルにまみれていたようだが、リング上の彼は紛れもなくヒーローだった。アメリカン・ドリームの体現者だった。 そんな最強のヘビー級ボクサーが、 … 続きを読む

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