その他(小湊WR)」カテゴリーアーカイブ

魔王フェイト

世の人々は、真実など求めていないのではないか。 馬場隆之介(8775)は時折、そう思う。 マスコミに対し、人々が求めているのは、真実ではなく娯楽。 たとえ真実からは程遠いものであっても、大衆を狂喜乱舞あるいは激怒、すなわ … 続きを読む

カテゴリー: 02フェイト, その他(小湊WR), 馬場隆乃介 |

爆炎の葬列

製薬会社とは妙に縁がある、とフェイトは思う。 かつて自分が関わった、とある製薬会社は、人目に触れぬところで『虚無の境界』と繋がっていたものだ。 ここは違う。その会社とも、虚無の境界とも、無関係だ。 そう聞かされている。 … 続きを読む

カテゴリー: 02フェイト, その他(小湊WR), 小湊拓也WR(フェイト編) |

捨て子たちの物語

アメリカにいた頃から自分は何も変わっていない、とフェイトは思う。 休日になると、やる事がなくなってしまうのだ。 とりあえず今は、バイクを走らせている。以前、長期停職処分をもらった時に購入した400ccだ。 あの時と違って … 続きを読む

カテゴリー: 02フェイト, その他(小湊WR), 小湊拓也WR(フェイト編) |

新聞部員フェイト

「廃病院に幽霊、とはね」 工藤勇太は呆れて見せた。 「お約束……って言うのか?」 「お約束ってのは大事だぜえ」 デジタルカメラを片手に、馬場隆之介は張り切っている。 「見ろよ工藤。学校近くに、こんな立派な物件があったなん … 続きを読む

カテゴリー: 02フェイト, その他(小湊WR), 小湊拓也WR(フェイト編), 馬場隆乃介 |

緑の瞳の破壊神

己の身体の大半を機械化し、もはや怪物としか呼べぬものと成り果てた男。 その右手で、金属のカギ爪が、ドリルが、丸ノコギリが、凶暴な音を発して蠢いている。 左目では人工眼球がギラギラと輝き、全身の白衣の下では、金属骨格で補強 … 続きを読む

カテゴリー: 02フェイト, その他(小湊WR), 小湊拓也WR(フェイト編), 穂積・忍 |

三面六臂の殺戮者

「あぁ? 何だおめえら、酒持って来い酒! 女もいねーじゃねえか、どうなってんでぇオイ!」  1人は、老人である。老害と呼ばれる類であろう。黒装束の男たちに取り押さえられたまま、喚き散らしている。  もう1人も、一見すると … 続きを読む

カテゴリー: 02フェイト, その他(小湊WR), 小湊拓也WR(フェイト編), 穂積・忍 |

蠢く悪意

緑色の瞳は、何も見ていない。  と言うより、ここにはない何かを見据えている。睨んでいる。  憎しみの眼光だった。  何をそんなに憎んでいるのかは、しかし少年自身にもわかってはいないだろう。  5歳か、6歳か。まだ少年とす … 続きを読む

カテゴリー: 02フェイト, その他(小湊WR), 小湊拓也WR(フェイト編), 穂積・忍 |

ウィル・オー・ウィスプは魂を照らす

魔女がいる。妖精や幽霊もいる。吸血鬼に狼男、フランケンシュタインの怪物もいる。 カボチャのお化けが、街じゅうに溢れかえっている。 問題は、それらの中に「本物」がいるかも知れないという事だ。 「ハロウィン……か」 様々な仮 … 続きを読む

カテゴリー: 02フェイト, その他(小湊WR), アデドラ・ドール, 小湊拓也WR(フェイト編) |

滅びの祭礼

足元で、ガクリと石畳が沈んだ。 (罠……!?)  フェイトがそう思った時には、石畳だけでなく、壁が、天上が、崩落を開始していた。  互角に戦っていた、ように見えて、実はこの罠に追い込まれていたのか。リボルバー拳銃とナイフ … 続きを読む

カテゴリー: 02フェイト, その他(小湊WR), 小湊拓也WR(フェイト編) |

探偵、現る

アリゾナ州で、地震が起こった。  人死にが出るような地震ではなかった。が、地形は少しだけ変わった。  グランド・キャニオン大峡谷に、ピラミッドが出現したのである。  メソアメリカ文明風の、神殿ピラミッドである。地中にあっ … 続きを読む

カテゴリー: 02フェイト, その他(小湊WR), 小湊拓也WR(フェイト編) |