始まりの音」カテゴリーアーカイブ

自覚編

「ねえ、次の日記はカガミの番?」 「ああ、俺だな」  此処は夢の世界。  暗闇の包まれた世界に二人きりで漂っているのは少年二人。そんな彼らの最近の楽しみは『交換日記』。だが、交換日記と言っても、各々好き勝手に書き連ねて発 … 続きを読む

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始まりの音6

 抜き足、差し足、忍び足。  例の一件の後、養生の為に眠っているカガミの部屋に姿を現したのは俺、工藤 勇太(くどう ゆうた)。普段は超能力高校生なんてやってるけど、ここ三日月邸ではチビ猫獣人として遊びに来る事が多々ある。 … 続きを読む

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始まりの音5

「新たな能力者だ! なんて素晴らしい!」  研究員が感極まって叫ぶ。  俺とは違う新たな能力者が見つかって嬉しいと全身で表現し、笑顔を浮かべていた。カガミすら標的に入れやがった初老の研究員を俺は睨み付ける。彼の前には能力 … 続きを読む

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始まりの音4

「俺はお前を写す<鏡>。さあ、この瞳を覗きお前の心の中で『俺』を確固たる存在として認めろ」  青年はそう口にした。  俺はその瞳を――黒と蒼のヘテロクロミアを見返して……そこに『過去の自分』が写り込んでいる事に涙を零した … 続きを読む

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始まりの音3

此処は病院。  『あの人』が入院している精神病棟。俺は笑う。笑ってなきゃやってられない。だって俺はパンドラの箱の奥に隠されていた『希望』を探さなきゃいけない。その為に逢いに来たんだ。その為にここに居るんだ。  今回の一件 … 続きを読む

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始まりの音2

『『<迷い子>、どうか、良い選択を』』  呆然とした俺の耳に入ってきたスガタとカガミの言葉。  しかし既に意識が白み始めていた俺の耳にはその言葉は重く、そして遠かった。必死に己の身体を支え、気を奮い立たせるので精一杯。カ … 続きを読む

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始まりの音

それは友人達と下校中の事。 「――え、まさか……カガミ?」 「よ。やっと出てきたか」  学校の正門付近にて一人の青年が片手を挙げ、俺に声を掛けてくる。この物騒な世の中、正門には警備員が立っており学校は不審者が入らぬよう警 … 続きを読む

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