蒼木裕WR(勇太編)」カテゴリーアーカイブ

Infinity or Mebius ring・3

可能性の数だけ存在する未来。  これから俺が選ぶべきその先に存在する――沢山の俺。  「これは何か」と本能が叫ぶ。  事態を重く見た俺はチビ猫獣人から本来の高校生の姿へと戻り、彼らを一瞥した。 「……イド!」  それは俺 … 続きを読む

カテゴリー: 01工藤勇太, Infinity or Mebius ring, 蒼木裕WR(勇太編) |

Infinity or Mebius ring・2

「<迷い子>は複数の可能性で、<案内人>は未知数の存在。だからこそ彼は過去を失い、あの子は未来を得た。しかしカガミは未来を得たけれど、新たなルールも同時に課せられる」  とある案内人達のティータイム。  漆黒の空間の中に … 続きを読む

カテゴリー: 01工藤勇太, Infinity or Mebius ring, 蒼木裕WR(勇太編) |

Infinity or Mebius ring・1

さあ、年末年始はどう過ごそうか。  友人達と年末パーティ?  年が明けたら恋人としっとり初詣?  どれでも良いけれどやっぱり皆違って皆良い。  ―― だから此処に紡がれるのは『自分だけの物語』 ―― ■■■■■  俺、工 … 続きを読む

カテゴリー: 01工藤勇太, Infinity or Mebius ring, 蒼木裕WR(勇太編) |

転機・5

鼻につく薬の香り。 包帯だらけの身体の下には無数の傷が存在していたけれどこれもまた勝者の証。 痛みはあれどそれは誇り。 立ち向かい、抗った先の結果。 これは俺――工藤 勇太(くどう ゆうた)の物語。   &nb … 続きを読む

カテゴリー: 01工藤勇太, 蒼木裕WR(勇太編), 転機 |

転機・4

「『君』はそれを望むのかい」     それはある少年の呟き。 彼は自室ベッドにて腰を下ろし、その膝の上に『不完全』と評された黒髪の長い少女の頭を寄せる。少年――ミラーは己の緑の瞳に指先を這わせ、瞼の上 … 続きを読む

カテゴリー: 01工藤勇太, 蒼木裕WR(勇太編), 転機 |

転機・3

逃げられない過去。  逃げずに立ち向かう勇気。  浴びせられたのは自分にとって理不尽な言葉で、そこから湧き上がるのは胸の痛みを伴うほどの激情。  研究所の人間達から逃走しても無駄。諦めて彼らと共に施設に戻っても相手はきっ … 続きを読む

カテゴリー: 01工藤勇太, 蒼木裕WR(勇太編), 転機 |

転機・2

「振り向くな。そのまま聞きなさい」  何者かに背後を取られた俺はその言葉に動かそうとしていた身体を止めた。  危険反応として己の精神感応能力を発動させ、相手が一体どんな行動をするかすぐに知れるよう網を張る。ただしこれは一 … 続きを読む

カテゴリー: 01工藤勇太, 蒼木裕WR(勇太編), 転機 |

転機・1

こんにちは、俺、工藤 勇太(くどう ゆうた)! 十七歳の高校生男子です。  夏に行った旅行で今まで積み立てていた貯金を崩してしまったので冬休みにせめてその分だけは取り戻そうと俺はある宅廃業の倉庫の荷物整理のバイトを始めま … 続きを読む

カテゴリー: 01工藤勇太, 蒼木裕WR(勇太編), 転機 |

回帰・後日談3

「にゃにゃーん♪ 今日も今日とてチビ猫獣人、工藤 勇太(くどう ゆうた)様の登場にゃーん! ――と、言うわけで、こんにちはーにゃ!!」  ばーんっと勢い良くアンティーク調一軒屋の扉を開けば、そこにはいつものメンバーである … 続きを読む

カテゴリー: 01工藤勇太, 回帰, 蒼木裕WR(勇太編) |

回帰・後日談2

「散々朔さんに指輪の件で弄られ続けた俺、工藤 勇太(くどう ゆうた)十七歳は、既にもうHPは0に近い状態です。げっそり」 「誰に向かって自己紹介をしているんだ、お前は」 「なんとなく」  【珈琲亭】Amberの面々から… … 続きを読む

カテゴリー: 01工藤勇太, 回帰, 蒼木裕WR(勇太編) |