蒼木裕WR(勇太編)」カテゴリーアーカイブ

回帰・後日談

「たっだいまー!」  カランコロン、と鐘を鳴らしながら俺は地下一階に存在するとある喫茶店へと足を踏み入れた。そこの看板に書かれている文字は【珈琲亭】Amber。雑居ビル地下一階に存在するちょっと寂れた雰囲気を持つ店だ。だ … 続きを読む

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回帰・20

翌日。  九州地方を騒がしていた大雨は鬼八を倒し、瓊々杵尊(ににぎのみこと)の力により再び封印された事により収まったとあの狛犬の兄弟達から聞いた。俺はと言うとあの大雨の中傘も持たずに飛び出したと言う事で、散々カガミに弄ら … 続きを読む

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回帰・19

「――分かった、引き受ける」 「本当か!?」 「か!?」 「そもそも俺の我侭で深層エーテル界に行ったんだからカガミに罪被せられないし、それをチャラにしてくれるなら引き受けるから」 「それだったら見逃してやる!」 「やるぞ … 続きを読む

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回帰・18

カガミは言う。  「行かせたのは俺だ」と。  「文句があるならこいつの『案内人』である俺が対応するし、罰も受ける」と。  「お前達の領域を犯した罪は避けない」……そう、まるで自分一人が悪いのだと言うかのように彼は言い切っ … 続きを読む

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回帰・17

思念体である母さんが俺を抱く。  その優しくて温かな腕の中、俺は彼女に向かい合い、その手を掴んで訴えた。 「母さん、俺と一緒に現実世界に戻ろう!」  記憶を母である貴女から貰った俺は空白の時を埋める事に成功し、空虚だった … 続きを読む

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回帰・16

微笑む母さんから何か光のようなものが俺を包み込むように流れ込んでくる。  なんて温かな光り。  それは自分を抱擁する手のような温度。だけど光特有の眩しさはなく、それは静かに俺へと染み渡った。 ■■■■■ 「母さん、あのさ … 続きを読む

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回帰・15

この想いを「嘘」だと誰かが言うのなら、それを証明する何かを下さい。  血の繋がりを求め。  心の繋がりを求め。  魂の繋がりを求め。  糸の繋がりを求め。  これは貴女を見つける為の旅路――この気持ちを「嘘」だと誰かが糾 … 続きを読む

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回帰・14

「さっきの子、どこかで見覚えが……っぃ、つぅ!」  頭が痛い。  精神力が酷く削られているのを感じ、俺は焦りを感じた。この世界に長時間留まるのは危険だと知っていたけれど――こんなにも身体に負担が掛かるものなのか。  ミラ … 続きを読む

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回帰・13

「ここから先はお前一人で行け」  繋いでいた手が離され、俺は頷き一人で歩き出す。  ここは高千穂神社の夫婦杉が導いてくれた道の先。  今まで神社の境内のような景色に包まれていたが、やがては其処は精神世界へと突入した。ゆら … 続きを読む

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回帰・12

俺を狂わそうとした夫婦杉の気に気を当て払ってくれた男性は自分が何者なのか答えない。  カガミが俺の身体を支えてくれたので、そのままゆっくりと立ち上がる。若干ふらつきはしたが、肩や腕を貸してくれているカガミのお陰で倒れる事 … 続きを読む

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