投稿者「工藤」のアーカイブ

魔王フェイト

世の人々は、真実など求めていないのではないか。 馬場隆之介(8775)は時折、そう思う。 マスコミに対し、人々が求めているのは、真実ではなく娯楽。 たとえ真実からは程遠いものであっても、大衆を狂喜乱舞あるいは激怒、すなわ … 続きを読む

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阿修羅の誕生

「はい、そこまで」 軽やかに手を叩きながら、その女教師は言った。 穂積忍(8730)は、我に返った。 少年たちが、血まみれで泣きじゃくっている。 同じクラスの男子生徒が、3人。日頃、何かと忍に因縁をつけてくる連中だ。因縁 … 続きを読む

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何も起こらなかった夜

山間にあるペンションは、管理する者がいなくなってから結構な時間が経っているのかすっかり荒れ果ててしまっている。床は腐り壁は朽ち果て、館の中は埃にまみれていた。 観光客が訪れ賑わっていた頃の面影など、今や見る影もない。部屋 … 続きを読む

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Mind does not change

朝が来た。 普段どおりの穏やかな朝であったが、フェイトにとっては慌ただしいものとなった。 「な、なんで目覚まし鳴らなかったんだ……っ」 目が覚めてスマートフォンへと手を伸ばし、画面で時刻を確認すると、笑えない時間であった … 続きを読む

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銃と剣と盾

虚無の境界が、また何やら企んでいるらしい。 あの連中のやる事は、ただ1つ。とにかく人を殺す、それだけだ。 連中いわく、人は死ねば霊的に進化する、ものであるらしい。 奴らのしでかす大量殺人は、だから救済なのだ。進化の遅れた … 続きを読む

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教官フェイトの日々

「うおおおおおおおおお!」 威勢良く吼えながら、その若者は拳銃をぶっ放し続けた。嵐のようなフルオート射撃。 建物の陰に潜んでいたテロリストが、頭蓋を撃ち砕かれて死んだ。 人質に取られていた子供たちが、銃撃に薙ぎ払われ砕け … 続きを読む

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◆氷冷と踊るは誰ぞ03

氷の巨人が撒き散らす異常なほどの低温の霧。 それがメキシコの町を氷漬けにするのにさほど時間はかからなかった。 次々に人々は凍り付き、逃げ惑う事など虚しいというばかりに彼らは氷の彫像となる。 氷の巨人……E-43はアリア・ … 続きを読む

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◆氷冷と踊るは誰ぞ02

急速な温度の低温化により氷漬けとなった工場の中をアリア・ジェラーティ(PC8537)と柚葉(NPCA012)は探索していた。 この施設にいるかもしれない懇意にしているアイスの業者を探す為である。 彼との連絡が滞ってからか … 続きを読む

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◆氷冷と踊るは誰ぞ

最近、巷を騒がせている行方不明事件。 やれ怪物を見ただの、巨大な人影を見ただのそんな噂が飛び交っているようだ。 余り綺麗とは言えない事務所の椅子にもたれかかる男の見ている新聞にはでかでかと『また行方不明者、怪物の仕業の噂 … 続きを読む

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爆炎の葬列

製薬会社とは妙に縁がある、とフェイトは思う。 かつて自分が関わった、とある製薬会社は、人目に触れぬところで『虚無の境界』と繋がっていたものだ。 ここは違う。その会社とも、虚無の境界とも、無関係だ。 そう聞かされている。 … 続きを読む

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