投稿者「工藤」のアーカイブ

■ born free ~後編~ ■

  ――俺には自由などない。     夜の公園で街灯の下、そう告げる銃口に。 俺はもっとショックに狼狽えたり、諦念に後退ったり、冷ややかに現実を傍観するものだと思っていた。 だけど、現実には … 続きを読む

カテゴリー: 01工藤勇太, 斎藤晃WR |

Harvest of happiness

「トリック・オア・トリート!」 道を歩く子どもたちがそんな事を言いながら近所を回っている。 ハロウィンの恒例行事であった。 白い布を被りゴーストの仮装をしている子供を尻目に、クレイグは煙草を咥えて歩いている。 世間が季節 … 続きを読む

カテゴリー: 02フェイト, 紗生WR(フェイト編) |

虜囚フェイト

銃把から、空の弾倉が排出される。 コンクリート柱の陰に身を潜めながら、フェイトは予備の弾倉を懐から取り出し、拳銃に装填しようとした。 装填しようとして、手が滑った。弾倉が床に落下し、音を響かせる。 「そこか……IO2の犬 … 続きを読む

カテゴリー: 02フェイト, アデドラ・ドール, 小湊拓也WR(フェイト編) |

Mind does not change.

朝が来た。 普段どおりの穏やかな朝であったが、フェイトにとっては慌ただしいものとなった。 「な、なんで目覚まし鳴らなかったんだ……っ」 目が覚めてスマートフォンへと手を伸ばし、画面で時刻を確認すると、笑えない時間であった … 続きを読む

カテゴリー: 未分類 |

born free ~前編~

学校帰り、いつものように草間興信所に顔を出すと所長の草間さんに猫を見なかったかと尋ねられた。 興信所が猫捜しなんてやるのかと少し驚く。こう言うと怒られそうだが俺はてっきり草間さんは怪奇現象専門の探偵なのかと思っていたから … 続きを読む

カテゴリー: 01工藤勇太, 斎藤晃WR |

蠱毒の船

親父は船乗りだった、らしい。俺は顔を知らない。 船乗りなら、いろんな国の港町で、女とよろしくやっていたのだろう。俺のおふくろも、そんな女の1人に過ぎないのだろう。世界中に、俺の兄弟がいるに違いない。 というのはまあ、俺の … 続きを読む

カテゴリー: 小湊拓也WR(フェイト編) |

探偵、捨て子を拾う

人を外見で判断してはいけない、とは言われる。 だが探偵は、人を外見で判断するのが仕事のようなものだ。 今回の依頼人は一見、まっとうな勤め人のようだった。堅い会社の営業サラリーマンで、きっちりとスーツを着こなしている。 妻 … 続きを読む

カテゴリー: 01工藤勇太, 小湊拓也WR(勇太編), 工藤弦也 |

小さな雷神

 いくらか時給が低めで残業手当も付かず、社会保険完備でもない点を除けば、あのコンビニは最高の職場であった。 オーナーも店長も先輩や同僚たちも、本当に良くしてくれた。 自分が、とうの昔に解雇されているのは間違いない。ここま … 続きを読む

カテゴリー: ソーン, 小湊拓也 |

来訪者は落雷と共に

 ドラゴンスレイヤー・ダークネス。 古の時代、竜をも倒す力を秘めた最強の聖剣として、鍛造された武器である。 とある勇者が、これを振るって悪しき竜を討伐した。 その際、竜の怨念を吸収し、持つ者に絶大な力と身の破滅をもたらす … 続きを読む

カテゴリー: ソーン, 小湊拓也 |

旅籠屋―幻―へようこそ~A01と仲間たちのある日~

 夕暮れ時。 閉店を前に慌てて買い物をする客で賑わう市場や、飲食店の呼び込みで騒がしい表通りから、1つ通りを中へと入る静かな裏通り。 そこに佇む旅籠屋兼食堂の名は、幻(まほろば)。 ひっそりと佇むが故に、表通り構えられた … 続きを読む

カテゴリー: ソーン, 暁ゆか |