02フェイト」カテゴリーアーカイブ

幸せの雨

シトシトと落ちる雨。  鬱陶しいばかりのこの季節、けれどそれ以上に心を覆うのは晴れやかな気持ち。 ――6月に結婚した花嫁は幸せになれる。  女性なら誰もが憧れる夢のシチュエーション。  叶わないとしても、叶ったとしても、 … 続きを読む

カテゴリー: 02フェイト, 朝臣あむWR(フェイト編) |

斡旋屋~誰もいない街

「大変なことが分かりました」  そう、言われていぶかしく思う訳でもなく、彼、フェイト・-(8636)はサングラスを外し、微笑みかけた。  無邪気な笑顔は、高校生時代の彼と少しも変わらない。  服装の黒いスーツと、ロングコ … 続きを読む

カテゴリー: 02フェイト, 白銀紅夜WR(フェイト編) |

貴方をお返しいたします

その日は、窓を叩く風雨の強い夜だった。  屋内にいても、雨が地面や屋根を叩く音と、風の唸る声が聞こえてくる。 「絢斗君。今日は随分荒れた酷い天気になってしまったわ。 お客様ももういらっしゃらないでしょうし、絢斗君も帰れな … 続きを読む

カテゴリー: 02フェイト, 藤城とーまWR |

時空の異邦人

景色が変わる瞬間、フェイト・-(8636)は背筋に何かが走る感じがした。 ――ああ、またか。今日はどこへ連れて行ってくれるんだ?  そう、己でも制御できぬ能力に問いかけた瞬間、フェイトの身体はその世界から【消え】た。 「 … 続きを読む

カテゴリー: 02フェイト, 藤城とーまWR |

マダムLのチョコレートレシピ

どう考えても、美味しい匂いがしていた。 「仁科さんいつからチョコレート屋さんになったの?」  あまりの良い香りに、古書店の扉をあけたフェイト・- (フェイト・ー)が開口一番そんな冗談を口にする程に。  一方古書店店主仁科 … 続きを読む

カテゴリー: 02フェイト, 小倉澄知WR(フェイト編) |

水晶猫を捕まえて

風が随分と暖かくなってきた。  道行く人々も心なしかどこか明るい雰囲気を漂わせているような気がする。  フェイト・- (フェイト・ー)はそんな人々の間を縫い、久々の東京都内を歩む。  黒のスーツに身をかため、さらにサング … 続きを読む

カテゴリー: 02フェイト, 小倉澄知WR(フェイト編) |

Stay cool

ここは違うとわかっているのに。  どうしても心がざわついてしまう。  遠目であっても、白衣を羽織った人影が何処へともなく颯爽と歩き去って行くのを見ると。  殺風景で無機的な、研究施設然とした建物や――それらしい機材が置か … 続きを読む

カテゴリー: 02フェイト, 深海残月WR |

Heard me too

――――――是非ともうちに招待させて下さいませんか。  何度も何度も何度も何度もそう言われ続けて幾星霜、と言う程の事ではさすがに無いが、そんな風に大袈裟に表現したくなるような頻度で、顔を合わせる度に――いや、顔を合わせな … 続きを読む

カテゴリー: 02フェイト, 深海残月WR |

Thank you for help

まだ、練り上げたとは到底言い切れない。  …結局、どれだけ鍛えてもそう思う。高校卒業後、IO2へと己の往く道を定めエージェント研修の為に渡米して。ここニューヨークでそれなりに鍛えたつもりだが――己はまだ、弱い。  問題は … 続きを読む

カテゴリー: 02フェイト, 深海残月WR |

待宵の君

夕刻を迎え、舗装の道が西日を受けて金色に輝き始める。ラフな服装の一人の男が、その光を背にして静かに歩む。まだ若い。ともすれば少年のようにも見えるが、その表情にはある種の覚悟を決めた者にだけ見られる落ち着きがあった。 (「 … 続きを読む

カテゴリー: 02フェイト, すがわらゆうかWR |