月別アーカイブ: 8月 2015

あなたのおうちは、どこですか

「回収騒ぎ、っちゅう事やね」 「後から回収するなら最初から売るな……って話にしかならないのは、わかってるよ」  アンティークショップの女主人が、苦笑する。  セレシュ・ウィーラーは、腕組みをした。 「バジリスクの瞳……こ … 続きを読む

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再会・吸血鬼の国で

迷信深い、と言ってしまえば、それまでである。  吸血鬼というものの存在を信じる人々が、日本と比べて格段に多いのは事実だった。 「頼む、頼むよ! 早く、うちの娘を助けてくれよう!」  この男もまた、自分の娘が吸血鬼にさらわ … 続きを読む

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翡翠の瞳は闇を射貫く

「殺人事件……ですか?」  若きビジネスマン黒崎は、少なくとも表のビジネスではあまり用いられない単語を口にしていた。 『被害者は独り暮らしの老婆。犯人は、食い詰め者の強盗だ』  スマートフォンの向こう側で、黒崎の上司が淡 … 続きを読む

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Ambush

一台の車が高速道路を走っていた。  ハンドルを握るのはクレイグである。そして、助手席に座っているのはフェイトだ。  二人とも私服姿だったが、急いでいる様子だ。フェイトは手に資料を持っている。  要するには、任務らしい。 … 続きを読む

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壁の奥のミステリー

カリフォルニア州の某所に、幽霊屋敷と呼ばれ今や観光施設と化している豪邸がある。  世界中のミステリー好きにも広く知られているスポットだ。  その昔、この屋敷の主人である女性が胡散臭い霊媒師の言葉を鵜呑みにし信じきってしま … 続きを読む

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Stray snow

ピピピ、と起床を報せる音が鳴り響いた。ベッドの脇にあるスマートフォンからの音である。  数回繰り返したあと、ベッドからのそりと伸びた腕がそれを止めた。 「…………」  スマートフォンの上に置かれた手は、言葉なくまた上掛け … 続きを読む

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Troublesome flower

カタカタカタ、とキーボードが叩かれる音が部屋に響いた。  クレイグがノートパソコンの前に向かって、真剣な表情で何かを打ち込んでいるのだ。 「クレイ、後どれくらい?」 「ん、あと少し。すぐ終わる」  フェイトが手に何かを持 … 続きを読む

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restart

潮風が頬を擽った。  マサチューセッツ州、ケープコッド。  玄関口の港町からは少し離れた距離に位置する、海を一望できる小高い丘の上に、その墓地があった。  綺麗に整理された芝生を足元に、その地を訪れたのはクレイグだ。   … 続きを読む

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goes back 4

「ナイトウォーカー、君、昨日寝てないんだろう? 少し休んだらどうだい」 「……まだ大丈夫だ」  クレイグは現在、一つの個室内にいた。IO2本部の隣に併設されている病院である。最近新設されたもので医療機器も最先端のものが揃 … 続きを読む

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goes back 3

 ピリ、と空気が張り詰めたような感じがした。  強烈な気配で思わずクレイグの鞄の中に身体を引っ込めてしまったフェイトであったが、直後に猫ヒゲが反応してまた上を向く。鞄の蓋が閉じたままなので視覚での確認は出来なかったが、強 … 続きを読む

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