投稿者「工藤」のアーカイブ

世界警察、復活へ

受け身の練習というものは、簡単に見えて難しい。数ある武術の修練の中でも、特に困難を極めるのではないかと思えるほどだ。  敵に投げ飛ばされた、あるいは吹っ飛ばされた状況を想定し、自ら床に転がってダメージを軽減する。  この … 続きを読む

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凍り付いた闇

空になったシチュー皿に、フェイトはスプーンを放り込んだ。意外に大きな音が響いた。 「ごちそう様……美味いかどうかは微妙だけど、まあ腹は膨れたよ」 「お食事が不味くなるような話、しちゃったかしらね」  人形のような美貌に、 … 続きを読む

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湖畔にて

「貴方、テントの張り方うまいねえ」  ボランティアスタッフの1人が、声をかけてきた。いくらか年配の、白人男性である。  他にも大勢の人々が、テントの設営やバーベキューの準備を、やけに楽しそうにこなしている。  フェイトも … 続きを読む

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再会は波乱の兆し

「いよう、フェイト。チベットは寒かったかい?」  ニューヨーク本部へ戻るなり、IO2の同僚たちが絡んで来た。 「今夜は教官に、あっためてもらえよぉ」 「……アメリカンジョークか、おい」  フェイトは、じろりと睨みつけた。 … 続きを読む

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爆炎の鎮魂歌

眼鏡も、一種の仮面である事に違いはない。  恐らく川で流されてしまったのだろう。眼鏡を失ったダグラス・タッカーの素顔を見て、フェイトはそんな事を思った。  この若き英国紳士が、今まで黒縁眼鏡の内側に隠していた眼差し。それ … 続きを読む

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戦う働き蟻

包囲されるまで気付かなかったのは、相手が生きた人間ではないからだ。  死んだ人間でも、敵意や憎悪を持ちながら存在し続ける事はある。それを察知するのは、不可能ではない。  だがこの者たちは、敵意や憎悪どころか、精神そのもの … 続きを読む

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蟲神の末裔

耳がおかしくなりそうな、空気の振動である。  それが、山の奥の方へと流れて行った。  蜂の大群。まるで、羽音を発する暴風の塊である。  呆然と見送りながら、フェイトは呟いた。 「虫を使う……それが、あんたの能力か」 「私 … 続きを読む

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虫愛ずる貴公子

地元の者たちなのであろう。夜目が利く。地面に転がり込んだフェイトを、銃撃が正確に追って来る。  小銃の、銃撃だった。強盗にしては装備が良い。  着弾の火花が、土や小石を弾き飛ばしながら自分に迫って来る。それを感じつつ、フ … 続きを読む

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土漠の国にて

いきなり、声をかけられた。 「そこの貴方。そう、マフィアみたいな服装が今一つ似合っていない、童顔の貴方」 「……余計なお世話だ」  サングラス越しに、フェイトは睨みつけた。  そこに立っていたのは、フェイトと年齢のさほど … 続きを読む

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共闘指令

視界の隅で、何かが動いた。  フェイトは躊躇わず、そちらに拳銃を向けて引き金を引いた。  閑静な住宅街に、銃声が轟く。  民家の塀の陰で、1人の男が倒れた。  拳銃を手にした、黒服の男。ピクリとも動かない。心臓を撃ち抜い … 続きを読む

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