白神怜司WR(勇太編)」カテゴリーアーカイブ

決断

―深い深い意識の淵で、勇太は夢を見ていた。自分ではない“A001”と呼ばれた自分が、様々な能力を扱いながら鬼鮫と、武彦と対峙している。こんな事は望んでいなかった。勇太は意識の淵で呟く。  能力の乱用による意識の摩耗。自分 … 続きを読む

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霊鬼兵

銃口を勇太に向ける武彦の、何処か寂しそうな瞳に映る勇太の姿はあまりに傷付いている。武彦は感情を押し殺す様に静かに銃口を降ろし、口を開いた。 「殺してくれ、なんて言うんじゃねぇ…」武彦が俯きながら呟いた。「勇太! お前は本 … 続きを読む

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人の価値

何度も嗅いだ事のある独特の煙草の香りが、勇太の理性を目覚めさせようとしていた。空中に浮いている念によって造られた大きな槍が消失し、勇太は何も言わずにじっと武彦を見つめていた。その瞳に生気がない事から、武彦は瞬時に操られて … 続きを読む

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勇太と武彦

―時は遡る。  IO2の使いが武彦の元へと訪れたのは、少女の救出に成功した翌日の事だった。 「で、わざわざ何を聞きに来たってんだ?」煙草の紫煙と皮肉が入り混じった言葉を吐き出す。 「観察結果の報告を伺いに」スーツ姿の男は … 続きを読む

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策略

 勇太に向かって百合は変わらずに手を差し伸べていた。 「どうしたの?怖いの?」 「そんな事ない」勇太は意を決し、百合の手を掴んだ。「もう迷わない。全部知って、俺がお前も助けてやる!」 「そう、それは楽しみね…」  百合は … 続きを読む

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勇太の想い

あの研究施設での事件から三日が過ぎた。その間、武彦から勇太への連絡は特になく、勇太は随分と久しぶりに普通の日常に戻った様な気すらしていた。退屈で、なんだか窮屈な日々。そんな折、勇太は武彦に呼び出され、武彦のマンションから … 続きを読む

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能力者

「虚無の境界…!」 「能力者の詳細までは解らないが、風の噂でな」武彦はそう言ってベッドに腰かけた。「とは言え、空間を捻じ曲げて移動されてるんじゃ、痕跡も残らないな…。追跡は難しいだろう」 「…なら、ここの空間を捻じ曲げれ … 続きを読む

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虚栄の代償

―翌日。  放課後になり、勇太は明らかに不機嫌そうな顔をしたまま武彦の家のドアの前に立っていた。 「おーい、いるのかー?」ドアをドンドンと叩きながら勇太は声をかけた。「いないなら帰るぞー。バカ探偵ー」 「…お前は何がした … 続きを読む

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択一の選択

「草間…武彦…?」 「あぁ」紫煙を吐きながら、その奥から睨み付ける様な威圧感は尋常ではない。武彦が言葉を続ける。「お前、“虚無の境界”のモルモットだったと聞いたが、奴らとどういう関係だ?」 「…アンタも、俺を知ってるのか … 続きを読む

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知らぬままに振られた賽

 東京にある、寮付きの中学校。寮付きの中学校として、日本各地、更には世界各国からの生徒が通うこの中学校に、“工藤 勇太”は在籍していた。  中学生活に、勇太は特に不自由もなく過ごしていた。勇太の“能力”を知られぬ様に、普 … 続きを読む

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