01工藤勇太」カテゴリーアーカイブ

xeno-番外-

「あの事件」から数日後。  俺、工藤勇太は相変わらず超能力少年として日々平和に学園生活を堪能中。  困った人は見捨てられない性分、ひっそりこっそりちょっとした困りごとを秘密裏に解決しては人の笑顔に癒される毎日を送っている … 続きを読む

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xeno-結-

―― 殺 し に き た ん だ ――  ひた。  ひたひた。  ひたひたひた。  静かに忍び寄る影。  正気と狂気。  本体と虚像。 「くひっ、ふ……あ、は、は! なあ、もう、終わりにしようぜ?」  聞こえる。  これ … 続きを読む

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xeno-転-

「なあ、殺していいか?」  けたけたけたけたけたけた。  それは笑う。嗤う。哂う。  目を見開いた俺ではない『俺』が。  ああああああああああああ。  ドッペルゲンガーが出た。  同じ姿。  同じ声。  鏡合わせの様な自 … 続きを読む

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xeno-承-

「お前、あの時の態度はなんなんだよっ!!」  お昼休み、飯を食っていた俺に対していきなり友人にそう声を荒げられたのが今回の始まり。 「え? 何?」  間抜けにも俺は箸を銜え、声を掛けてきた相手に対して顔を合わせながら疑問 … 続きを読む

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xeno-起-

ドッペルゲンガーが出た。  今、自分の目の前に。  同じ姿。  同じ声。  鏡合わせの様な自分と相手。  だけど。  ―― 殺していいかい? 「そこの迷い子(まよいご)! そいつを見てはいけない!!」 「そこの迷い子(ま … 続きを読む

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三日月の迷宮

「あ、いらっしゃーい」 「お、暇人が来た」 「暇な方がまた迷い込んできましたね」 「……あ……ぎせーしゃー」  開かれた部屋の向こうに居たのは双子らしき少年達と猫耳の生えた少女に……しゃべるミカン!? 「……いよかーん」 … 続きを読む

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灯り一つともす、願い

「じゃ、良いクリスマスを♪」  そう口にし、片手を振って俺はその場を立ち去る。  依頼を終えたのはまだかろうじて太陽が昇っている夕方四時。これならなんとか間に合うと俺は心を浮き立たせながら目的地に向かって歩を進めた。   … 続きを読む

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弱気の隙間に見た夢

『ごめんなさい……ごめんなさい……』  女の人が四角い窓の外を見ながら謝っている。  白い壁、白いカーテン、そして清潔なシーツが敷かれたベッド。その光景には見覚えがある。俺、工藤 勇太(くどう ゆうた)は自分の手を見下げ … 続きを読む

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風邪っ引きの憂鬱

「こんにちは、皆様。現在風邪っ引き絶好調な工藤 勇太、十六歳、ちょっと超能力を持っちゃってる高校生男子です。所持能力はサイコキネシス、テレポート、テレパシーとか言っちゃってるけど、得意なのはサイコキネシス。しかし現在風邪 … 続きを読む

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合わせ鏡の迷宮楼

不安も望みも此処では隠すことなど出来ない。  隠したい欲望。  葛藤する理性。  おいで。  おいで。  夢の世界でなら、『貴方』は『自我(エゴ)』を解放出来るから。 「こんにちは、初めまして。さて、君はどうして此処にい … 続きを読む

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