01工藤勇太」カテゴリーアーカイブ

sinfonia.35 ■ 闇の巫女、霧絵

――それは、争いに疲れた一人の男と、まだ世界を知らなかった一人の少女との出会いから、全てが始まった――  ――時は遡る。  世界各国で未だ続く紛争。  政権への不満が爆発し、誰かが引鉄を弾いた事から始まった戦争。  国家 … 続きを読む

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sinfonia.34 ■ 闇

切迫した空気の中で、霧絵とファングの二人の視線が交錯する。  未だ迷っているエヴァの手を引いてこの場を離れていく勇太ら一行の迷いや焦燥をその広い背中に一身に受けたファングは、ただ強い相手との戦いでも傭兵としての日々でも得 … 続きを読む

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sinfonia.33 ■ 動き出す牙

「……私、は……。私は……」  放心気味に呟いたエヴァが、瞳孔を開いた瞳を揺らしながら呟いた。頬を涙が伝い、動揺しているのか小刻みに肩が揺れている。  ――元の生活に、戦わずに生きていけるような世界に、自分は行くことが許 … 続きを読む

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sinfonia.32 ■ やりたいこと

「あんた、あの時の外人だろ」 「外人外人って。まぁ正確に言えば人外よ」 「あ、なーるほど」  幾分力の抜けるやり取りを百合と繰り広げながら、勇太は戦況を把握すべく周囲に視線を向けた。  状況はそこまで悪くないが、やはり凛 … 続きを読む

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sinfonia.31 ■ 格の違い

2人の能力者との対峙など、弦也にとっても不利以外の何物でもない。  かつて所属していたIO2の特殊銃火器部隊での鉄則の中でも、一人の能力者を相手にするならば最低でも4人以上の部隊員で当たる事が最低条件となっていただけに、 … 続きを読む

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sinfonia.30 ■ 許容の崩壊

「ったく、たまったモンじゃねぇな」 「油断するなんてだらしない」  勇太を闇の中へと追いやった能力者の少女と、その相棒である風使い。  そんな二人の耳に、駆け寄る足音。  踊り出た弦也が銃口を男へと向ける。 「……勇太を … 続きを読む

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sinfonia.29 ■ 違えた道

「あー、マジ興醒めも良いトコッスわ。ホント、やっぱ殺すしかないッスわ」  手を翳し、そして動き始める男。  弦也の動きが止まり、そして志帆が手を伸ばし、声を漏らした。  間に合うかどうかでも庇うか否かでもなく、縋る様に伸 … 続きを読む

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sinfonia.28 ■ 虚無の攻撃

最近の東京界隈での騒動はすでにマスコミによって報道され、一般人はIO2によって保護され、避難している。  そんな中にも関わらず、弦也は自分のマンションから避難しようとしなかった。  勇太が帰って来るべき場所を離れる訳には … 続きを読む

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sinfonia.27 ■ 沸き立つ諸君へ絶望の葬送曲を

 IO2東京本部での決戦は、日本各地のIO2と、親交あるアメリカはニューヨーク本部。そして中国、韓国などでもニュースとして流れていた。  それだけ関心が高くもなるというものだ。 「……虚無の境界が日本という島国を狙ったの … 続きを読む

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sinfonia.26 ■ TURNING POINT

火薬の爆ぜる音が鳴り響く。 「……な……、んで……」  赤い飛沫を撒き散らしながら、心に灯る絶望に顔を歪めた男は、撃ち抜かれた足を押さえるようにガクンっと膝を折り曲げ、その場に蹲った。 「……悪くない能力だ。さしずめ光学 … 続きを読む

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