01工藤勇太」カテゴリーアーカイブ

能力者

「虚無の境界…!」 「能力者の詳細までは解らないが、風の噂でな」武彦はそう言ってベッドに腰かけた。「とは言え、空間を捻じ曲げて移動されてるんじゃ、痕跡も残らないな…。追跡は難しいだろう」 「…なら、ここの空間を捻じ曲げれ … 続きを読む

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虚栄の代償

―翌日。  放課後になり、勇太は明らかに不機嫌そうな顔をしたまま武彦の家のドアの前に立っていた。 「おーい、いるのかー?」ドアをドンドンと叩きながら勇太は声をかけた。「いないなら帰るぞー。バカ探偵ー」 「…お前は何がした … 続きを読む

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択一の選択

「草間…武彦…?」 「あぁ」紫煙を吐きながら、その奥から睨み付ける様な威圧感は尋常ではない。武彦が言葉を続ける。「お前、“虚無の境界”のモルモットだったと聞いたが、奴らとどういう関係だ?」 「…アンタも、俺を知ってるのか … 続きを読む

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知らぬままに振られた賽

 東京にある、寮付きの中学校。寮付きの中学校として、日本各地、更には世界各国からの生徒が通うこの中学校に、“工藤 勇太”は在籍していた。  中学生活に、勇太は特に不自由もなく過ごしていた。勇太の“能力”を知られぬ様に、普 … 続きを読む

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It’s Show time

「――クリスマスのプレゼントに?」 「はい。我が孤児院で催事を行いたいのですが……」  どんな無茶ぶりだろうか、と武彦は小さくため息を漏らした。まったくもって探偵の仕事ではないのだが、などとも言える相手ではないのだ。   … 続きを読む

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吸血鬼に永遠の眠りを

廃墟のビルの中、満月の輝く夜に似合わない激しい爆音が鳴り響く。 「―ぐっ…こんな仕事、引き受けるべきじゃなかったな…」  左肩に受けた傷を右手で止血しながら、武彦は生温かい自分の血の感触を味わっていた。 「フ…、人間風情 … 続きを読む

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少女の心に巣食うモノ

「だぁかぁらぁ…!」武彦の眉間に皺が寄る。「そこの張り紙!読めねぇのか!?」  武彦の指差す先に貼られた、『怪奇ノ類、禁止』の張り紙は、もはや左上の画鋲が落ち、無残な形のまま壁から剥がれかけていた。  親子で武彦に向かっ … 続きを読む

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忘却の手鏡

「おや、こいつは…―」  不思議な品の中で、一つの鏡が光を放っていた。派手な装飾によって縁を飾られた由緒ある手鏡として蓮の元へと辿り着いた物。 「…“忘却の手鏡”。所有者の過去を視る事が出来る神秘の鏡…。この子も役目を終 … 続きを読む

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闇夜の狼

「…月のない夜に廃工場に現われる狼の様な姿をした悪霊、ねぇ…?」草間は煙草に火を点けて向かって座る一人の男を見つめた。 「えぇ。是非調査をお願いしようと思いまして」 「…こういった仕事にゃ手を出したくはねぇんだがな…」頭 … 続きを読む

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花咲ける青年

「はァ?!」  草間は素っ頓狂な声をあげた。 「それが依頼内容ですか?」 「そ、困ってるのよ、アタシ。もうすぐペンションの開店日だってのに、妖しげな声が聞こえたり、事故が起きたりしてるのよ。これじゃ、店始めたってお客が来 … 続きを読む

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