小湊拓也WR(フェイト編)」カテゴリーアーカイブ

鳥葬者の誕生

普段から、営業しているのか潰れているのかわからないような店である。  今は『CLOSED』のプレートが下がっている。  貸し切りである。  客が1人、店主と一緒に、カウンターでグラスを傾けていた。 「相変わらず……商売を … 続きを読む

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解き放たれたもの

「廃棄処分が、どうにも多過ぎる……一体どういう事なのかね?」  所長が言った。  口調は静かである。が、間違いなく激怒している。所員たちには、それがわかった。 「C19から08、B16、11、07、04、A05及び03… … 続きを読む

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ラグナロクへの船出

機内で一眠りしている間に、教官からメールが届いていた。 「お……生まれるのか、いよいよ」  スマートフォンの画面の中で、教官の妻である女性が、大きなお腹を撫でながら微笑んでいる。  生まれる赤ん坊の性別くらいは医者に訊け … 続きを読む

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破滅の少年

悲鳴を上げながら、ガラス窓に頭突きをしている少年がいる。真紅の飛沫が、ガラスの破片と一緒に飛び散った。 同じく悲鳴を上げながら、金属バットでガスガスと殴り合っている少年たちがいる。 あの時の父と同じ悲鳴だ、と勇太は思った … 続きを読む

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海辺のマザコン

海水浴の季節ではない。が、浜辺には若者たちの姿がちらほらと見られる。  半分以上が、日本人である。  皆、何をするでもなく砂浜に寝そべったり、ヤシの木陰に座り込んでぼんやりしているだけである。  全員、この上なく幸せそう … 続きを読む

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その名はホーネット

フェイトは安心した。  長老たちが、武装した用心棒を大量に雇っていてくれたからである。  弱い者いじめのような戦いには、ならずに済みそうだ。  長老らの私兵か、あるいは虚無の境界が兵隊を貸し出しているのかは不明である。 … 続きを読む

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フェイト、怒る

ボンベイ・サファイアをロックかストレートで飲むと、まるで消毒液を飲まされているような味がする。  つい最近、知り合ったIO2の先輩女性が、そんな事を言っていた。  一口飲んで、フェイトは思った。これは消毒液どころか、毒薬 … 続きを読む

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呪いの王国へ

書き上げたレポートを送信提出し終えたところで、力尽きてしまったようである。  机に突っ伏した格好のまま、フェイトは目を覚ました。 「……う……朝か……結局、何時間眠れたのかな……」  IO2本部、事務室である。パソコンを … 続きを読む

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空飛ぶ酔っ払い

土地不足解消のため、サンフランシスコ全域の墓地を遺体もろとも一ヵ所に集めてしまったらしい。  そうして出来上がったのが、共同墓地の街・コルマである。  良くも悪くもアメリカ人らしい力技だ、とフェイトは思う。  生きた人間 … 続きを読む

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再会と出会いの予兆

『ボンベイ・サファイアを、カクテルのベースにしか使わないのは非常にもったいない。そうは思いませんか?』  などと言われても、一体何の事であるのかフェイトにはさっぱりわからなかった。 『何しろ強いお酒ですからね、割ってしま … 続きを読む

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