02フェイト」カテゴリーアーカイブ

フェイト、出撃

 巨人の腐乱死体。最初は、そう見えた。  身長50メートルほどの人骨が、肋骨の内側に、脊柱の周囲に、様々な臓物をまとわりつかせ、蠢かせている。  いや臓物ではない。巨大なチェーンソーである。大型の、ドリルである。バチバチ … 続きを読む

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力の嵐

「うぐっ……」  治りかけの肋骨に、激痛が走った。  2匹の仔犬が、思いきりぶつかって来たのだ。  いくらか尻尾の大きな、日本犬である。クリスマスの夜に拾った、と教官は言っていた。 「いきなり懐かれてるなあ、フェイト」 … 続きを読む

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ラグナロク前夜

『世界秩序の守り手たる我が国に対し、重大極まる挑戦であります!』  男が1人、テレビ画面の中で熱弁を振るっている。対外強硬派として知られる、上院議員。 『先頃の騒動でもおわかりのように、テロリストどもは国民の皆様の身近に … 続きを読む

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ラグナロクの渦中へ

思っていたより怪我の治りが早いのは、自分の身体が頑健だからではなく、もともと大した怪我ではなかったからだろう、とフェイトは思う。  怪我が治れば、アメリカへ帰らなければならなくなる。無期限の研修が、まだ解除されていないの … 続きを読む

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束の間の休息、動乱の胎動

死体写真である。  人間の死体ではない事を、フェイトは知っている。だが、大量殺人事件の現場写真にも見えてしまう。  何しろ、人間の体型をした生き物の屍が、廃工場のあちこちに散乱しているのだから。その多くは、首を刎ねられて … 続きを読む

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滅びの巫女たち

(あいつが見たら、喜ぶ……かな?)  フェイトはまず、そう思った。 「動画でも撮って、送ってやりたいとこだけど……そんな余裕なさそうだな」  同じ姿をした、7人の少女。まるで鏡を並べたかのようである。  淡く緑色に発光す … 続きを読む

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激戦! 怪人対巨大ロボット

魔法やら何やらが出て来るファンタジー映画は山ほど作っているくせに、妙なところで現実主義から逃れられない。だから「巨大ロボット」という素晴らしい文化が根付かない。  アメリカ人の悪い所だ、と彼は思っている。  日本人のよう … 続きを読む

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聖女に捧ぐ

コンクリートや鉄骨の破片が、銃弾の速度で飛んで来る。  とてつもない怪力で、投げつけられて来る。  投げつけている者たちの姿は、見えない。ただ禍々しい気配だけが伝わって来る。  フェイトは、銃撃で対応するしかなかった。 … 続きを読む

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東京怪談の国へ

 IO2という組織は、一枚岩ではない。  虚無の境界の方が結束は固いのではないか、と思えるほどだ。  特にIO2アメリカ本部とヨーロッパ支部は、犬猿の仲と言ってもいいだろう。どちらがより強い戦力を持つか、子供の如く張り合 … 続きを読む

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鳥葬者の誕生

普段から、営業しているのか潰れているのかわからないような店である。  今は『CLOSED』のプレートが下がっている。  貸し切りである。  客が1人、店主と一緒に、カウンターでグラスを傾けていた。 「相変わらず……商売を … 続きを読む

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