投稿者「工藤」のアーカイブ

尋問者たち

ゴミを相手に、会話をしている。傍目には、そのようにも見える。 「何も難しい質問をしているわけじゃあない。生きて帰りたいか、ここで死にたいか……それだけを訊いている。さあ、どうするね?」  穏やかな口調で、そんな事を言って … 続きを読む

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変装おじさんとお掃除お姉さん

もちろん兵器を輸出する事など出来ない。が、機械の部品を輸出する事は出来る。  輸入した側が、それらをどう組み立てて何に使うか。それに関する規制など、存在しない。  世界各地の戦場に、日本製品はすでに出回っている。  日本 … 続きを読む

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酒場にて

「やあ」  伊武木リョウが声をかけると、その男はビクッと立ち止まった。  肥り気味で俯き加減の、ある意味、絵に描いたような理系の青年。白衣と眼鏡が、まあ似合ってはいる。  研究施設内の廊下。今は、彼と伊武木しかいない。 … 続きを読む

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魔眼の兄妹

薪の爆ぜる音で、フェイトは目を覚ました。 「うっ……ん……」 うっすらと、目を開く。 ベッド、いやソファーの上だった。近くでは、暖炉の中で火が燃えている。 洒落た造りの、洋室である。 半ば毛布を被ったままフェイトは、ソフ … 続きを読む

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復讐者の剣舞

黒が似合う少女である。  しなやかな細身にピッタリと貼り付いた、黒く短い衣服。ポニーテールの形に束ねられた、長い黒髪。  それら黒色と鮮烈な対比を成す、白い肌。  エメラルドを内包しているかの如く、緑色に輝く右目。アイパ … 続きを読む

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青い瞳、緑の瞳、そして暗黒の瞳

 伊武木リョウは、どちらかと言うと甘党である。が、コーヒーに砂糖は入れない。  その代わりにメープルチュロスを一皿、用意する。  チョコレート味のケーキドーナツにするべきかどうか、青霧ノゾミは少し迷ったが、今日はチュロス … 続きを読む

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霧の鏡

霧の都に1人、知り合いがいる。  そんな事をフェイトがふと思い出したのは、あまりにも霧が深い夜であるからだ。  ロンドンがそう言われるほど霧深い都市であるのかどうか、何しろ行った事がないのでフェイトは知らない。  今夜、 … 続きを読む

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新たなる戦いの中へ

奇怪、としか言いようのない巨大な石像が、闇の中に整然と並んでいる。  その闇の中で、無数のマズルフラッシュが閃き続ける。  石像たちが見下ろす通路の真ん中で、2人の男は殺し合っていた。  1人は、すらりと引き締まった身体 … 続きを読む

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ぼっち温泉

純粋なホモ・サピエンスで、年齢は外見通りの22歳。実は100年も200年も生きている、という事はない。 魔力・超能力の類は一切持たず、霊感が強いわけでもない。IO2や『虚無の境界』とも無関係。体力と根性はあるが、腕っ節は … 続きを読む

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フェイトという名の器

帰ったら即仕事、という事にもなりかねん。忙しくなるぞ、覚悟しておけよフェイト。  新しく上司となった男が、そんな事を言っていた。  だが仕事は与えられなかった。フェイトは今、はっきり言って暇である。 「休め……と。そう、 … 続きを読む

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