白神怜司WR(勇太編)」カテゴリーアーカイブ

sinfonia.11 ■ prelude

「――ったく、おっせぇなぁ」  東京都渋谷。  かの有名な犬の銅像が置かれた前、大きな交差点の近くで一人の青年が、待ち人への不満を一人で小さく口にした。  約束から三十分程経っているにも関わらず、友人の女性は姿を見せなか … 続きを読む

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sinfonia.10 ■ 影、動き出す

――予想外な事態だ。  IO2のヴィルトカッツェこと、茂枝 萌は舌打ちした。 (……あの戦闘能力で私とそんなに歳も変わらないなんて……)  壁に掛けられたシャワーから流れて来るお湯を頭に浴びながら、目を閉じ考える。  圧 … 続きを読む

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sinfonia.9 ■ 整えられた舞台

睨み合いが続いている状況下、百合と武彦と勇太。そしてヴィルドカッツェとしての異名を持ったIO2の特殊捜査官、茂枝 萌。  萌の身体はタイトなバイクスーツのような服で包まれている。この服が特殊な戦闘服である事は武彦も百合も … 続きを読む

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sinfonia.8 ■ 接触―Ⅱ

「……失敗作……?」 「そうよ。あの子は能力を持っただけで何も変われず、身体を蝕まれただけの失敗作。薬がなければすぐに自我を崩壊する、憐れな存在よ」  クスっと小さく笑ったエヴァが口を開いた。勇太がその言葉に歯を食い縛る … 続きを読む

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sinfonia.7 ■ 接触-Ⅰ

「はい。…勇太、電話です」 「俺に?」凛から渡された携帯電話を手に取った勇太が不思議そうな顔をして携帯電話を耳に当てた。「もしもし?」 『よう、俺だ』 「草間さん!?」  思わず素っ頓狂な声を上げながら勇太は驚いていた。 … 続きを読む

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sinfonia.6 ■ 思惑-Ⅱ

―「解った、協力する」  この言葉を、勇太は後悔していた。  その事を強く感じたのは、部屋を後にして凛と共に楓に連れられ、研究施設らしい階層へと着いた瞬間だった。  白衣を着た男達が歩いていく楓に道を譲り、頭を下げている … 続きを読む

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sinfonia.5 ■ 思惑-Ⅰ

「その質問は、一体何に対してしているの?」白衣を着た女性が武彦を見てクスっと小さく笑いながら呟いた。「何故虚無の境界の研究機関に私がいるのか? それとも、何故私が生きているのか?」  扉を開いた先、研究室の様な場所にいた … 続きを読む

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sinfonia.4 ■ 不確定事項

「俺にも解らないよ…」勇太は動揺を隠せず、頭を掻き毟る。「何でIO2の動向を探る必要があるんだろう…」 「IO2の動向…」 「凛、IO2にいるんだろ? 何か知ってるんじゃないのか!?」 「残念ながら、私は何も…。ただ、勇 … 続きを読む

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sinfonia.3 ■ 再会-Ⅲ

黒い髪をふわりと舞い降ろしながら、相変わらずの独特な雰囲気を漂わせながら、数年ぶりに会った少女は勇太を見つめた。 「お前だなんて、まだ婚儀を果たしていないのにそんな…」 「そういう意味で捕らえるかな!?」頬を赤らめながら … 続きを読む

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sinfonia.2 ■ 再会-Ⅱ

逸る気持ちを抑える様に、勇太は百合に手渡されたメモを手にスマートフォンを取り出す。手馴れた手付きで操作をして百合の番号を登録する。 「…こんな所に草間さんが本当にいるのか…?」そんな事を呟きながらも、元々直感行動型の勇太 … 続きを読む

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