01工藤勇太」カテゴリーアーカイブ

sinfonia.5 ■ 思惑-Ⅰ

「その質問は、一体何に対してしているの?」白衣を着た女性が武彦を見てクスっと小さく笑いながら呟いた。「何故虚無の境界の研究機関に私がいるのか? それとも、何故私が生きているのか?」  扉を開いた先、研究室の様な場所にいた … 続きを読む

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sinfonia.4 ■ 不確定事項

「俺にも解らないよ…」勇太は動揺を隠せず、頭を掻き毟る。「何でIO2の動向を探る必要があるんだろう…」 「IO2の動向…」 「凛、IO2にいるんだろ? 何か知ってるんじゃないのか!?」 「残念ながら、私は何も…。ただ、勇 … 続きを読む

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sinfonia.3 ■ 再会-Ⅲ

黒い髪をふわりと舞い降ろしながら、相変わらずの独特な雰囲気を漂わせながら、数年ぶりに会った少女は勇太を見つめた。 「お前だなんて、まだ婚儀を果たしていないのにそんな…」 「そういう意味で捕らえるかな!?」頬を赤らめながら … 続きを読む

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sinfonia.2 ■ 再会-Ⅱ

逸る気持ちを抑える様に、勇太は百合に手渡されたメモを手にスマートフォンを取り出す。手馴れた手付きで操作をして百合の番号を登録する。 「…こんな所に草間さんが本当にいるのか…?」そんな事を呟きながらも、元々直感行動型の勇太 … 続きを読む

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sinfonia.1 ■ 再会

――東京。  相変わらずの錆びれた階段を駆け上がる、学校のブレザーに身を包んだ黒髪の少年。髪は揺れ、緑色の独特な色を纏った瞳で見据えた先、半透明のスモークガラスには“草間興信所”と書かれたシールが貼ってある。どう考えても … 続きを読む

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護凰の名

武彦に連れられた凛と勇太はエストの待つ広間へと足を踏み入れた。エストと向かい合う様に座布団がそこには敷かれている。そして、両者の横に神主が座り込んでいた。 「天使様、お待たせ致しました」 「いえ、大変な戦いでしたからね。 … 続きを読む

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終幕

「勇太、ここからが本番です。悪魔の力は消せますが、直接的な攻撃は私には出来ません…」凛が口を開く。 「あぁ、解ってる」勇太が再び手を翳す。「“精神汚染”≪サイコジャミング≫…!」 『ぐ…ぬおぉ…』悪魔がよろめく。『煩わし … 続きを読む

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巫女の決意

「…それはこっちのセリフだがな」武彦が小さく笑って振り返る。  聞き覚えのある声に、思わず勇太も振り返る。黒いコートにサングラス。独特の白い柄をした刀を携えた男が部下を四名引き連れて立っていた。 「…っ! お、お、鬼鮫! … 続きを読む

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天使と悪魔

「自己紹介が遅れてしまいましたね。護凰の巫女、凛。人とは異なる能力を持つ少年、勇太。私の名はエスト」  金髪に真っ白な服と翼。間違いなく書物と同じく、その姿は正に天使そのものだった。勇太は真っ直ぐエストと名乗る天使を見つ … 続きを読む

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天使と巫女

「…(…ど、どどど、どうしよう~…っ!)」  凛から唐突に求婚をされるなど、誰が想像出来ただろうか。勇太はあまりに唐突な出来事に顔を真っ赤にしながら困っている。武彦にとって、この光景は普段なら大笑い出来る内容だと言うにも … 続きを読む

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