01工藤勇太」カテゴリーアーカイブ

DIVE:02 -Tree of hope-

「一人、って言われたけど、せっかくだから皆で行こうよ。俺が守ってあげるから!」  得意気にそう言ったのは、勇太であった。 「まぁ、いいんじゃねーの」  と返すのはナギだ。  彼は勇太の言葉を苦笑しつつ受け止めて肩を竦めて … 続きを読む

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escapes

その場に集まったメンバーは、中々に色んな意味で『異色』であった。  学校帰りにたまたま寄っただけであった勇太は居合わせてしまった為に強制参加、千影はフードの少年――ナギの気配を感じて立ち寄り、大福と晶は野生(?)の勘と言 … 続きを読む

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DIVE:01 -Embodiment-

「あら、可愛い子」  クインツァイトが勇太に向かってそう言った。  言葉を受けた勇太は若干引き気味にになりつつ、クインツァイトからダイブのケーブルを受け取る。 「ダイブするのは初めてよね? もうちょっと詳しく教えましょう … 続きを読む

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Last Route・紡がれる誓いの音

――5年後。 「……ここに来るのも、久し振りだな」  そう呟いてサングラスの柄に指を掛けた工藤・勇太は、数年越しになる故郷の姿に笑みを零した。  とは言え、彼の心に安らぎは無い。 「1日でも早く悪鬼を処分しないと……それ … 続きを読む

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Route9・いっくよー!

ゆっくりとした時間が流れていた。  切羽詰まった気持ちと、フル稼働し続ける頭が異常ジャンじゃないかと思うほど、本当に穏やかな午後だった。 「はい、今日の授業はココまで。さっき言った場所はテストに出るから控えておくんだぞ」 … 続きを読む

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Route8・極上☆スマイル

小さな照明を1つだけ灯した部屋の中、工藤・勇太は丸くなるようにしてベッドに転がっていた。  その脳裏にあるのは昼間のことだ。 「あの女の子、りっちゃんに似てた……」 ――あの女の子。  それは葎子が家の蔵で見付けたと言う … 続きを読む

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Route7.5希望につなぐ光

チュンチュン、チュチュッ。 「……朝……ぜんぜん、寝れなかった……」  擦れた声で呟き、工藤・勇太は重たい瞼を開く。  カーテンの隙間から差し込む朝日が頬を撫で、彼は眩しそうに目を細めると、その光を避けるように背を向けた … 続きを読む

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Route7・ついに発見☆

 灰色に近い空。  覆われた雲が少しだけ重いそこを避けるように、工藤・勇太は執事&メイド喫茶「りあ☆こい」に駆け込んだ。 「今日は特別寒いな。手袋とか持ってくれば良かったか」 「あ、勇太ちゃん! おかえりなさい♪」  入 … 続きを読む

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Route6・お家騒動?

薄らと白い雲がある他は目立つ物もない空。それを見上げて息を吐くのは、工藤・勇太だ。 「もしかしたら、嫌われたかもな……」  再び落ちたため息。  思い返せば、つい先日も同じようにため息ばかり落していた気がする。それでもあ … 続きを読む

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Route5・宣告された時間

 電柱の影に置かれた体。  日が陰り始めて良くは見えないが、そこにいるのは膝に傷を負った葎子だ。  彼女は俯く様にして膝を抱いている。  そんな彼女の前には、心配そうな表情でハンカチを取り出す勇太の姿があった。 「りっち … 続きを読む

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