01工藤勇太」カテゴリーアーカイブ

Route4・蝶と戯れる少女

夏休みが終わって少しした頃のこと。  放課後になっても鳴き止まない蝉の音を聞きながら、工藤・勇太はのんびりとした足取りで校門を目指していた。 「ふぁあ……今日も眠かった」  夏休み明けと言うのはどうしてこうやる気が出ない … 続きを読む

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Route3・幻なんかじゃない!

煌々と点いた玄関灯のような明かり。  それを見上げた後、工藤・勇太は目の前の扉を開いた。 「お帰りなさいませ、ご主人様ぁ♪」  笑顔で出迎えたメイドの愛想の良い声。それを聞きながら何とも言えない表情で頷きを返す。  相変 … 続きを読む

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Route2・秘伝の舞いをご覧あれ

下校途中、ふと足を止めた公園の前。  今日も親子連れが多く集まるその中に、工藤・勇太は記憶を辿る様に足を踏み入れた。 「確か、もう少し行った所だったよな」  不思議な出来事だった。  青葉の茂る樹が、一瞬にして満開の桜の … 続きを読む

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Route1・黒猫のタンゴ

前日、前々日と降り続いた雨。  それが嘘の様に止んだ空の下、工藤・勇太は衣替えが終わったばかりの制服の襟を緩めて、足を止めた。 「おかしい……なにかが、おかしい」  呟き、見下ろすのは真新しい名刺だ。  そこに書かれてい … 続きを読む

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Scene1・スペシャルな出会い

青い空に薄ら走る白い雲。  それを眺めながら駆ける工藤・勇太の足は弾んでいる。  その理由は彼が咥えているパンだ。 「ほのひはんはへはんははってほはっはへ♪」  ……訳すると「この時間までパンがあって良かったぜ♪」だ。 … 続きを読む

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Another One

工藤・勇太 (くどう・ゆうた)はその日、上機嫌だった。  先日出された宿題は、とある古書店店主の協力もあり上々の成績だった。先生からも褒められ、ならば礼を言いに行かなければ……と、彼は古書肆淡雪の扉を再び叩いた。  そう … 続きを読む

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古書肆淡雪どたばた記 ~本棚は謎でいっぱい

少々厄介な事になったなぁ、と工藤・勇太 (くどう・ゆうた)は頭をがしがしと掻いた。  ……というのは今日出された宿題の話だ。  宿題として出されたのは本についてのレポートだった。 「ネット全盛の現代において本とはどのよう … 続きを読む

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優しい時間・痛む傷

薄曇の隙間から、太陽の光が差し込む。  昨日から一層寒さを増した大気は肌を切るように寒く、北風に煽られて一層身に染みた。  そんな寒空の下を、勇太は吐く息を白く小走り気味に目的の場所へと急いでいた。 「まったく、なんで直 … 続きを読む

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ペリト卿の宝石【2】―アレクサンドラパート―

 何でこんなことに……と、半ば泣きたい気持ちで工藤・勇太(1122)はスーツケースを運んでいた。  盗まれたペリト卿の宝石。  それが今、ロシアにあると言う事が判明し、ペリト卿の要望で勇太と斡旋屋(NPC5451)はロシ … 続きを読む

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ペリト卿の宝石【1】

精巧なシャンデリアから放たれる光は、飴色の調度品を優しく照らしている。  ベルベットのソファーは、身体が沈み込むほど柔らかい。  イングリッシュメイドが目の前に置いたティーカップからは、ベルガモットの香り。  高価そうな … 続きを読む

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