月別アーカイブ: 9月 2015

狼は吼え、猟人は潜む。そして楽聖は歌う

「止めてくれ」 ニコラウス・ロートシルトが言うと、老執事は黙って車を停止させてくれた。 運転手が龍臣であれば、止めてはくれなかっただろう。彼は、危険があると判断すれば平然と主の命令を無視する。 だが、この老執事は違う。い … 続きを読む

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滅びの聖女

自分が何故、こんな所にいるのか。何のために、ここへ来たのか。  それをフェイトは、思い出した。思い出すと言うよりも、改めて考えてみなければならなかった。  ドゥームズ・カルトを壊滅させる。それが任務である。  だが壊滅と … 続きを読む

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Mの真意

でっぷりと肥えた身体に、大僧正のきらびやかな装束が、まあ似合ってはいる。  その着飾った肥満体に、何人もの若い女が寄り添い、艶やかに微笑んでいた。大勢の女性信徒の中から、大僧正の妾として選りすぐられた女たち。  酒杯を片 … 続きを読む

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滅びの神殿へ

お前、割とキレやすいからなあ。 知り合いに、そう言われた事がある。その通りだ、とフェイト自身、思わざるを得ない。 頭に血が昇ると、止まらなくなってしまう。幼い頃、父親の肉体を破壊した時から、自分はそうだ。 インドでは、殴 … 続きを読む

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金色の蛾と褐色の蝶々

オーリエ家の使用人たちが日頃していた事を、そのまま実行する。 そう思えば、さほど難しい事ではなかった。 「使用人どもに出来て、私に出来ないはずはないのだ……ふん。こんなもの、こんなもの」 ウィスラー・オーリエはダスターを … 続きを読む

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蘇る因縁

 意識を失う寸前、僧衣をまとった男の姿を見た、ような気がする。  仏教の僧侶か、キリスト教の司祭か、判然とはしないがとにかく神聖な装いをした男性。  力を消耗し尽くしたイオナの目に、その姿は、とてつもなく神々しく映った。 … 続きを読む

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ソウル・イーター

 助手席にも、後部座席にも、誰もいない。  今この車の中にいるのは、自分1人である。  ハンドルを転がしながら、フェイトはしかし声をかけた。 「……アデドラ、いるんだろ?」  いるわけがなかった。アデドラ・ドールは今、ア … 続きを読む

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ハイ・プリースト

世賀平太のこよなく愛する月刊アトラスが、廃刊の危機を迎えている。  事実を、ありのままに書き過ぎてしまったからだ。  無理もない部分はある、と世賀としては思わなくもない。  ニューヨークを蹂躙する、巨大な機械の怪物。それ … 続きを読む

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魔眼の封印

あの赤い瞳の少女は、確かに恐ろしい敵だった。恐ろしい敵を、フェイトが1人で引き受けていた。  その間、イオナが楽をしていたわけではない。  この敵たちを相手に戦い、切り抜け、力を消耗し続けてきたのだ。  皮膚を剥ぎ取った … 続きを読む

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ローリング・ダウン

ジャズなど聴く耳は持っていないし、酒が飲める年齢でもない。  このジャズクラブは、だからエリィ・ルーにとって、あまり居心地の良い場所ではなかった。  グランドピアノを中心に、ボックス席が散在している。  今は営業時間では … 続きを読む

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